こんにちは!
ヤマトヤの青嶋です。
昨日の続きです。
今年もヤマトヤの真珠をつくってくれている、宇和島の生産者さんの元へやってきました!
昨年から今年にかけての状況を伺いながら、じっくり見定めて仕入れます!
ここ宇和島でも、昨年の西日本豪雨が相当な激しさだったとのこと。嵐が来ると、海水の上のほうが真水になってしまい、真珠貝が死んでしまうのです。
貝たちを避難させて、何とか乗り切ったそうな。無事に仕上がってくれた真珠たちと、生産者さんの苦労に感謝です。
養殖真珠ができるまでをざっくり言うと、
・あこや貝の中に「核」と呼ばれる貝殻を丸く削ったものを入れる(挿核)
↓
・一定期間、挿核のキズをいやすために水槽で養生する
↓
・海に貝を沈め、養殖開始→核のまわりに真珠層が巻かれていく
↓
・貝から真珠を取り出す(浜揚げ)
・・・といった感じです。
毎年、何万もの貝を養殖で手掛けている生産者の桑山さんのお話によると、貝が途中で死んでしまったり、製品にならないような仕上がりになってしまったりで、きれいな真珠になるのは養殖開始の量のおよそ25%ほどしかないそうです。
技術は確立されていても、すべての貝から綺麗な真珠が採れるわけではないのです・・・。
左の真珠も、同じあこや貝の真珠。大きさは10mm以上あり、あこや真珠としては非常に大きいサイズですが、形や色が良くないので、製品用として販売できないものです。
大きい珠は希少なので高く売れる一方、こういった販売できないものの比率も高く、生産者からするとリスクが高い、ということになります。
それでも、やっぱり生産者として立派な大きさで綺麗な真珠をつくりたいという思いがあるから、大きいサイズの真珠にもチャレンジしているんですね。
さて、ヤマトヤが仕入れる真珠は、品質チェックを終えた後、重量を確認して、加工に出されます。
ネックレスの糸を通す穴を開けた後は、汚れ落としやしみ抜きをし、「調色」と呼ばれる色味を均一にする作業へと進みます。意外と時間がかかるプロセスで、約半年くらいかかるんですよ。
写真で見ても分かる通り、一部に黒っぽいしみがあったりしますが、加工プロセスを経るとこれらがほぼ全く分からないくらいにキレイになるんですよーーー。
しみ抜きや調色は、また別の職人さんにお願いしています。一度現場を見せてもらったことはあるのですが、その方法は外部に知られないために、細部は非公開。もちろん撮影もNGでした。ですが、毎年お願いしている方なので、信頼して託しています!
ここから先、自分にできることは、よりキレイになって御殿場に到着してくれることを祈るのみ。仕上がりが楽しみです!
★ヤマトヤの生産者直接仕入れの真珠ネックレスは、現在、2018年に仕入れたものが店頭に並んでいます。
価格は10万円~25万円までご用意しております。お気軽に見にいらして下さい♡