男子も楽しめるベトナム・ハノイ旅行【2】 国宝も鎮座するベトナム軍事歴史博物館!

男子目線で楽しいハノイスポット、第二弾です!

ハロン湾に行った翌日は、ハノイ市内でお買い物デーとなっていましたが、一日中買い物につきあわせるのがかわいそうと嫁氏が思ってくれたようで、ガイドブックに載っている観光名所のどこかに行く提案をしてくれました。

その結果、ピンと来たのが、ココです。

ベトナム軍事歴史博物館!

入場料は40,000ドン。約200円です。

アメリカやフランスの支援する南部のベトナム共和国と、旧ソ連や中国が支援する北側のベトナム民主共和国に分かれ、過酷な戦争を経験したベトナム。最終的には、北部のベトナム民主共和国側が南部を制圧し、南北ベトナムの統一がなされました。

悲しい過去ではあるのですが、ここでは、戦争の悲惨さをあまり感じさせず、ベトナムの歴史や国交についてや、ベトナム戦争に関する諸々などが展示されています。そして、奥に行くと「おおーーー!」と声をあげてしまう展示がありました!

【1】レアな飛行機や戦闘機が多数!

ベトナム戦争当時の戦闘機や輸送機の数々!

私、ミリタリー系のものが特別好きなわけではないのですが、間近で戦闘機や旅客機が見られるとなると、ワクワクします!

【イリューシン14】

ソ連製の旅客機。ベトナムを統一させた建国の父とされる、ホー・チ・ミンをはじめとするリーダーの移動用に使われていたそうです。

統一前のベトナム北部は社会主義の国だったので、ソ連とつながりが深かったんですね。ちょっと違和感ある、独特の形状をした飛行機でした。

奥に見える塔は、ハノイを守るための城塞の一部で、途中まで登ることができます。

【AD-6 Skyraider】

1960年代のアメリカ空軍の戦闘機。ベトナム戦争時代に使われていたものだそうです。200円で予期せずこんな至近距離で見ごたえある展示があるとは、思ってませんでした!

展示物は、まだまだ多数!

【2】国宝も鎮座しています!

屋内に展示されている、旧ソ連製のこの戦車。

ベトナムの国宝です!

ベトナム戦争終結時、サイゴン(現在のホーチミンシティ)の南ベトナム大統領府に突入した戦車なのだそうです。ベトナム統一の象徴のひとつとして、国宝にしていされたのだとか。確かに、他の展示物とは扱いが違いました。

国宝というと、遺跡物とか仏像とか茶器とか寺院建築物とかを想像してしまいますが、戦車が国宝に指定されるというお国柄の違いにビックリでした!

戦車だけではありません!

この戦闘機は、これまた旧ソ連製の「ミグ21」。

これも、ベトナムの国宝です!

ベトナム戦争時、南ベトナム(アメリカ側)と果敢に戦い、偉大な戦果を挙げたとして、国宝に指定されたそうです。

後日、ネットで調べて知ったのですが・・・

この機体はベトナムの英雄とされているファム・トゥアンさんの愛機だったそうです。

もちろんトゥアンさんのことはぜんぜん知らなかったのですが、なんとトゥアンさん、アジア初の宇宙飛行士として1980年にソ連のソユーズ37号に搭乗した方なんだとか!!

アジア人初の宇宙飛行士って、ベトナム人だったんですねーーー。

【3】素直に、見て・感じて、楽しめる!

残骸となった戦闘機を使用したオブジェ。これはちょっと戦争のもの悲しさを感じてしまいます・・・。

これは、日本製の砲台。

英語の説明によると、南部のフランス軍の侵攻に対する防御において、かなりの戦果をあげたようなコトが書いてありました。にしても、何故ここにあるのだろう・・・敗戦後に残されていて、それを利用したのかな?

・・・とまぁ、こんな感じで、小雨も降っていたので駆け足ぎみで見て回りました。

戦争に関する展示が多いので、見る人によってはすごく考え込んだり、重い気持ちになってしまうかもしれませんが、戦争の悲惨さを訴えるようなところが多い施設ではなく、ベトナムの歴史の一部を展示しているという印象。個人的には、あまりブルーな気持ちになることなく、見ごたえのある珍しい展示物を間近で見られたので、行って良かったと感じました。

この歴史を経て、現在の活気あるベトナムが存在しているということを認識し、ベトナムの歴史や冷戦下のことをもっと知っておきたいなと思うきっかけになりました!

ちなみに、嫁氏は前半は一緒に観ていましたが、途中からカフェに行っていました。ま、こういうのは男子が好きですよね。キレイ目なカフェが併設されているのがまた良くて、「30分ほど別行動で!」というスタイルも可能っす。

ミリタリー好きな人でなくても楽しめるベトナム軍事歴史博物館、男子におススメなスポットです♪