「花珠真珠」=「最高品質」、というわけではありません。

3月最終日、もう今年も4分の1がおわったんですよね・・・早ーーーー!

こんばんは、アオシマです。

3月は、「パールフェア」を開催しておりました。

お嬢さまやお孫さまへ、あるいはご自身用に、

多くのお客さまに真珠をご案内させて頂きました♪

真珠、とくに上記写真の「あこや真珠」の購入を検討するとき、

ヤマトヤに限らず、販売店でほぼ必ず出てくるワード。

それが、「花珠」、「花珠真珠」です。

花珠とは、一般に「あこや真珠のなかで特に品質が優れたもの」という意味で使われる言葉ですが、現在、「花珠=キレイで高品質」と一概に言えない世の中になっているということ、ココでご案内させて頂きます。

どういう意味かというと・・・

一般社団法人 日本真珠振興会という、真珠の生産や卸・加工を行う会社の団体で出されている文章です。

(以下、引用)

「花珠」の表記に関する注意喚起

昨今、アコヤ真珠のネックレス等の販売において、「花珠」という日本の真珠業界において大切な用語が、本来の意味からかけ離れた意味で使用されている状況がみられます。
本来、真珠業界で長年使用されている「花珠」とは、「アコヤ浜揚げ珠のうち最も品質の優れたもの」を表する用語であり、製品化されたアコヤ真珠に用いられる用語ではありません。
近年、市場では業界としての統一された品質基準のないまま製品化された様々な品質のアコヤ真珠が「花珠」として扱われており、鑑別機関が発行している「花珠鑑別」といわれているものの中には従前より真珠業界内で使用されてきた「花珠」の意味と明らかに異なるものもあり、さらに、一部の鑑別機関では、シロチョウ真珠やクロチョウ真珠まで「花珠」の呼称を使用しています。
上記の如き現状において、「花珠鑑別」=「最高品質の真珠」を意味するものでは必ずしもなく、販売時に、「花珠鑑別」がついていることのみをもって「最高品質の真珠」であると説明することは、消費者に対する説明不足であることを否定できず、消費者に誤解や混乱を生じさせ、ひいては日本のアコヤ真珠に対する信用を失わせることになりかねません。
「最高品質の真珠」として消費者に説明し販売できる真珠であるかどうかは「花珠鑑別」がついているか否かにかかわらず、販売する各社の真珠の専門家としての自覚と責任に基づき「花珠」の本来の用語意味を外れ消費者の信頼を損なうことがないように真摯に対応して下さるようお願い致します。

(引用おわり)

要は、

◆「花珠」の定義が統一されていないので、「最高品質の真珠」ではないものも花珠と銘打って販売されている

◆「花珠鑑別」がついているものだとしても、鑑別書を発行する機関により基準がバラバラなので、「花珠鑑別付き」=「最高品質の真珠」ではない

・・・ということです。。

仕入れに携わっていると、様々な鑑定機関が(あんまり聞いたことのない鑑定機関もあります)「花珠鑑別書」を発行していて、安いけどあんまりキレイじゃないものも流通しているのを見ているので、この注意喚起文は同意できるモノであります。

実際、「花珠」としては販売されていないけど、すごく存在感のあるキレイな真珠も多々あります。

ヤマトヤでは、「花珠真珠」と称して販売している商品は、「真珠科学研究所」の花珠鑑定鑑別書を添付しています。業界内の知名度や信頼性があることに加え、私自身が真珠科学研究所・小松所長の講義に通い、信頼しても大丈夫!と思っています。

ただ、「真珠科学研究所」の花珠であれば何でもいいか?というと、これまた、そういうわけではありません。この花珠鑑定鑑別書は、あくまで一定の合格ラインに達したものに対して発行される仕組みなので、合格スレスレのものもあれば本当にトップクラスの品質のものもあります。

・・・結果、どうやって選べばいいんだYO!!

って思いますよね(笑)

当たり前な答えしか出せないのですが、

「実物を見比べ、試着してみること」

「良い販売員さんを見つけること」

この2点を意識すれば、間違いないお買い物ができると思います。

同じサイズで、同じ位の金額でも、真珠には微妙な色味の違いがあり、肌に乗せたときの印象はけっこう違うものです。お肌の色も人それぞれなので、映える色味を選ぶと良いでしょう。

もちろん、複数のお店を比べるのもアリです。お店によって、仕入れのルートや仕入れ担当者の眼も違うので、比較した方がより確実に良いものにめぐり逢える確率は上がります。

あとは、やっぱり「人」。安い商品が安い理由を、高い商品が高い理由をはっきり伝えてくれる。下見でもきちんと対応してくれる。お客さまの意向を汲んで説明や提案をしてくれる。

一生のうち、真珠のネックレスを購入する機会毎年のようにある方はまずいらっしゃいません。長く使うものだから、信頼できるお店の、信頼できる販売員さんから購入したほうがイイですよね♪ヤマトヤも、こういう基準で真珠選びをしたときに、選んで頂けるようなお店を心がけています。

きょうは、「花珠」という言葉の裏側について紹介しました。

それでは、また!