真珠養殖場、現場の海へ!

先週行ってきた真珠養殖場の見学記を続けていますが・・・

いよいよ海へ!

前記事で、「核入れ」の作業について書きましたが、その核入れが終わると、いよいよ貝たちは海へと運ばれていきます。

手前の木で組んだイカダと、奥に見えるブイが浮いているところ、両方ともあこや貝たちが沈められています。

木で組んだイカダのほうには、このようなカゴに敷き詰められたあこや貝たちが。

このカゴは「養生カゴ」と呼ばれるもの。名前の通り、核入れの手術が終わってから一定の期間、手術の傷がいえるまでの養生のためにこのカゴの中に貝たちが入れられます。

ふたを開けると、こんな感じです。

養生のカゴは、波の影響を受けにくい、比較的穏やかな岸に近いほうの海にあります。

続いて、ボートを移動させてもらい、黒いブイの浮かぶほうへ。

養生を終え、体力が回復した貝たちは、やや沖のほうにある黒いブイの下へと移されます。

沖のほうは潮流も早く、エサ(プランクトン)も豊富な環境。きれいな真珠層を巻かせるには、こっちの環境が適しているそうです。

手術を終えて養生したら安心かというと、決してそうではありません。水温の変動だったり、台風や大雨の影響(→海の上部が真水になってしまうので、貝を深く沈めたり)だったり、赤潮への対応だったり、目が離せないそうです。

さらに、貝を放置すると様々な付着物がつくので、その掃除も重要。貝の表面に高圧の水を当てて掃除するそうですが、貝に負担を与えないようにする必要もあります。

生産者の桑山さん。海の男!です。

桑山さんは、海水温や海の状況に応じて愛媛の海に貝を移動させたりもしているので、まだ暑い季節、これからも大変な時期が続きます。

他の宝石の鉱山とかもそうかもしれませんが、宝石って当然ながら華やかなイメージがあるかと思います。一方で、その生産現場は、現場の方の苦労と、いいものをつくろうという想いがあって成り立っています。こういった生産者さんの努力や信念も、それを汲んで自分たち販売店が伝えていかなきゃいけないなと感じました。

・・・そんなわけで、自分のための備忘録的なブログになってるかもですが、今回の養殖場訪問記はここまで。読んでくれた方、ありがとうございましたー!

それでは、また!